もくじ
1.布ぞうり作り研究会
高齢者を地域に取り込むため最初に作ったのが「布ぞうり作り研究会」です。当時、多摩地域に布ぞうり作り教室が存在しなかったことから、この会を立ち上げる意味があると思い、作り方をYouTubeや教本から学びました。
概ね2~3ヶ月で全ての人が作り方をマスターできます。そこからは数を重ね形の良さや同じものを作れる様になってきます。
古着のアップサイクル、保育園への寄付、講座提供など、活動支援や運営側に学生や社会人に入ってもらい、運営側の企画に対して会員である高齢者が協力する形で共生型の多世代交流が行われており、発足3年目以降、幅広い年齢層を取り込める様になってきました。
【布ぞうり作り研究会の特長】
教室ではなく研究会とすることでこの会は講師のものではなく参加者のものということが分かる様にしまいした。講師が居ないので、先に入った会員が後から入った者に基本を教えたり、会員同士で知識や技術の情報交換をしたり、横の繋がりを生んでいます。
社会貢献の分野は、作るという1人称の活動から、3人称の活動へ展開することでより深く社会と関わることを意識しています。どの様な活動ができるかを考え始めたばかりですので、可能性は沢山あると思っています。
■ポジション
・教室ではなく研究会
基本の作り方を教わった後は個々に工夫。自己成長の実感が遣り甲斐に。
研究員同士の交流を図り、お互いが教え合う空間を目指す。
製造販売を目的にすると個性が発揮できなくなるので、あくまで作品づくり。
・居心地の良い場所
会場にBGMを流し、居心地の良さを演出。寛げる場所としての価値を提供。
基本は個人作業ですが、声掛けや会員同士の交流を大切にしている。
品質は本人が望むレベルとし、最低基準などは無い。多様性の受け入れ。
・社会貢献活動グループ
作品や習得した技術で社会貢献を行う。「愉しい+社会貢献」の実現。
■運営状況:
・月2回、日曜日に開催
・会員登録は参加当日、名前と連絡先を教えて戴くだけ。
・会費は月1,000円、入会金なし。
・月に1足分の材料を無償提供。
会費で儲けず、好意で作って貰う布ぞうりの販売が主な収入源。
・来れない月は会費不要で出入り自由に。(無駄がないのが好評)
・初回は古着のTシャツで作成 → 古着のUPサイクル
・適した材料を買い付けている → ネットでは材料の適正見極めが難しい
・他のNPO団体から戴いた古着を材料にすることも
→ チャリティで販売できないダメージ古着を戴いている
■こんな参加者:
・以前知人に貰いまた履きたいが、買える店がないので作りに来た、という人。
・布ぞうりセットを買ったけど説明書見ても分からないので来た、という人。
・70歳以上の希望者が多い。
希望者「記憶力に自信がないが大丈夫か?」
私 「同じ質問は100回までOKなので、それまでに覚えて下さい。」
会 員「脳トレだと思って頑張んなさい。」
がお決まりのパターン。
■課 題:
・研究員の定着
継続して作り続ける人の率が低いのが悩みです。
活動の周知が足りない?教室としての認識が強い?
先輩研究員が育たないと研究会の成りを維持できないので何か対策が必要。
・声掛け強化
満足度向上のために、参加者への声掛け、適切な対応は欠かせません。
いま10人前後を2人で見てますが、教えながらなので手薄になっている。
この点、早急にボランティアさんを募集して満足度向上を図りたい。
・貢献活動の拡大
講座、販売、寄付、古着UPサイクルの拡大や他の貢献活動にも繋げたい。
販売をプログラムとして利用するという案が あるNPO様との間で進行中。
その他、どんな社会貢献ができるか?
・貢献の実感を作る
教える、売る、寄付するの行為で社会貢献を実感してもらえるには?
特に寄付するは作るがその元であり、作る意欲に繋がる実感が必要です。
どうすれば意欲に繋げられるか?
・古着を使ったヤーン(編み紐)の制作
古着の利用促進策として、オリジナルの編み紐(ヤーン)を考案。
但し古着からヤーンを作ると長さが短く、編み手に接ぐ手間が掛かる。
対策としてアイロン掛けとミシン縫いで片足分の長紐に加工。
大変扱いやすくなり質感も向上するが、この作業を誰がするのか?
・楽市の店舗デザイン
立川市の昭和記念公園で行われる楽市で販売や体験教室を実施しています。
什器や装飾など統一感も布ぞうりを売ってる店らしくもない外観。
どなたかプロデュースしてください。
【こんな貢献に繋がってます】
・古着のUpサイクル(他団体と協力)
・園児への寄付活動(健康になってね)
・子供への体験講座(人気あります)
・販売で地域イベントの盛り上げ
・教育プログラムを提供(他団体と協力)
・履いてくれた人を元気にしてる ♫